俺とiwasaki






コロナによる自粛期間が終わったので、行きつけの美容室に

行こうと思ったのだが。

予約が当分先まで埋まっていた。

元々混む店だったので、営業再開した途端に予約が殺到した

のだろう。


このままだと髪が伸びて貞子になってしまう。

違う店に行ってみようか。

床屋の選択肢は無い。剃刀で傷口から菌に感染・・・って確率

は相当低いらしいけど、皮膚がやわだと血だらけになるのは間

違いないので、肝炎やコロナなどのリスクが少しでもあるのな

ら回避する。


以前から気になっていた店がある。

「ヘアースタジオIWASAKI」

調べたら全国に700店舗以上あるようだ。

なんと平日10:00～14:00に受付をするとカットが680円なのだ。

それ以外の時間は980円。それでも安すぎ。


女性版ＱＢハウス的な感じ？

ＱＢハウスには行列ができているのを良く見るので、あちらは並び

順なのだろう。

IWASAKIは店舗で受付をするスタイルのようだ。

一般的には床屋が4000～5000円、美容室が5000～8000円なので、恐

ろしく安い料金設定である。


将来的には東南アジアのオカマが経営する、100円ぐらいの美容室で

カットしてもらうこともありそうだし、勇気を出して行ってみよう。

節約は大事。もし良い店だったらラッキーだ。

680円の時間帯は混みそうなので15時過ぎに向かった。980円で充分。

念を入れて郊外過疎地の店舗。



入店。レジで受付して受付表を貰うシステムだ。

この後は店内で待っていても良いし、他で待つならスマホのアプリに

呼び出しが来るようだ。

待ち人数0だったのですぐに案内された。


普通の美容室だとここでドリンクをオーダーすることになる。

今日は何茶にしようかな～と迷うのがお約束だが、IWASAKIはノード
リンクだ。

雑誌も渡されない。タブレットも渡されない。

「その服良いですね。どこのですか？」みたいな会話も無い。
行き付けの美容室は毎回服のブランドを聞かれる。
そんなんだから客は美容室に行くのにお洒落をする必要が出てくるの
だろう。
「ジャスコです！」とか「ファッションセンターしまむらです！」と
は答えづらいだろうし。

どんな感じにするかを伝えると事務的にカットが始まった。
一切喋らず。
会話が無いのも楽と言えば楽であるが、会話を楽しみたい人も中には
いるだろうね。

おそらく20分かからずに終わった。早い。
なんか楽でいいな。

税込みだった。980円。凄い。
仕上がりはそれなりだけど、どんなに適当に切っても1週間もすれば
馴染むだろうし、細かい事を気にしない人なら満足できるはず。







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