俺とプッチャリン
芸能人のお宅訪問シリーズ 第1回
付き合いの長い芸人がいる。
もう20年になるかな。
その名はプッチャリン。街の人気者である。
彼の住む所は毎回凄い。
今住んでいる所も有吉ジャポンで特集されていたので、覚えている
人もいるだろう。しかし、芸歴の長い街の人気者が本当にそんな所
に住んでいるのか疑問に思っている人もいるはず。
ちゃんと調査しようではないか。
23区内にある古い雑居ビル。
昼でも薄暗い階段を上がっていく。
間取りは2K。
もう見慣れたものだが、相変わらずの物だらけである。
1回の舞台で何度も着替えるので衣装の数は多い。
衣装1枚~2枚で通す芸人さんだって多いので、ここは彼のこだわりである。
足の踏み場は無い。本当に無いよ。
ちなみに、冷蔵庫無し、風呂無し、電子レンジ無しだ。
貰い物だと言うトースターはあった。
TVは無いんだけど貰い物のテレビデオがある。
中にエロビデオが入っていたのを番組で突っ込まれていた。
エロは嫌いと言いながらエロビデオは見るのだ。
布団。
万年床に違いない。
自分の家が汚いのは嫌だけど、他人の家の汚部屋は気にならない。
探検気分になれるから。
ちょっと高い位置にかけてある人形。
これはいつも舞台で使う小道具だ。
薄汚れていてちょっと恐いが、これを使った出し物はいつも人気である。
小道具と言えば、凄くでっかい一輪車があって、劇場主に「なんだこの
大きな物は。もう大道具じゃねえか、これ必要? 邪魔だ。」とか言われ
ていたのが面白かったが、あの大道具はどこにしまってあるのだろう。
・・・屋上に置いてあった。
窓ガラスにはヒビが。
天井は剥がれていて雨漏りする。それは直してくれないそうだ。
これで家賃5万である。
探せばもっと安い物件ありそうだとは思うが、物の量が多いからね。
やはり2部屋は必要なのだろう。
本人は「ボロい家が好き」といつも言う。ボロさに上限は無い。
屋根や壁が無くても・・・ってレベルである。
もっと安い所に引っ越したいと言っているので、また引っ越しをするの
かもしれないな。本人の希望額は年間2万円だけど。
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